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◆東洋型未病とQOL(生活の質)<目次>1.あなたは未病という言葉を知っていますか? 2.未病には西洋型未病と東洋型未病があります 3.東洋型未病になるとQOL(生活の質)が低下します 4.QOLチェックで東洋型未病のタイプが診断できます 1.あなたは未病という言葉を知っていますか? 未病(みびょう)とは、まだ病気にはなっていないが、健康であるとも言えない状態のことです。健康を白、病気を黒というように白黒二つにはっきりと分けるのではなく、健康と病気の間のグレーゾーンとして未病の段階を設定することで、積極的に病気を予防する考え方が生まれてくるのです。 東洋医学の古典を見ると、「上工は未病を治す」という記載があります(上工とは名人のことです)。腕の良い名医は、まだ病気にはなっていない未病の段階で治すものであるというのが東洋医学の伝統的な考え方になっているのです。 西洋医学も最近は、がん、脳卒中、心臓病などを生活習慣病と呼び、これらの死につながる病気を予防するために、食事、運動、喫煙などのライフスタイルを改善することが重要であると考えるようになってきました。これもまた、未病の考え方だと言えます。 2.未病には西洋型未病と東洋型未病があります 日本未病システム学会では、未病を西洋型未病と東洋型未病に分けて定義しています。自覚症状はないが検査では異常が見られ、放置すると重症化するものが西洋医学的な未病であり、自覚症状があるけれど検査では明確にできない状態が東洋医学的な未病であると考えているのです。 西洋型未病には、境界域高血圧、高脂血症、境界域糖尿病、肥満、高尿酸血症、動脈硬化、骨粗鬆症、無症候性脳梗塞、脂肪肝などがあります。これらの異常は、自覚症状を伴わないために、健康診断などで検査異常を指摘されて初めて発見されることが多いようです。 東洋型未病の場合、全体に何となく調子が悪いというのが特徴です。具体的には、全身倦怠感、易疲労感、手足の冷え、のぼせ、肩こり、頭痛、めまい、耳鳴り、目の疲れ、動悸、息切れ、喉のつかえ感、食欲不振、胃もたれ、げっぷ、腹部膨満感、腹痛、下痢、便秘、腰痛、手足のしびれ、不眠、イライラ、憂うつなどを自覚するようになります。検査をしてもどこにも異常がないので、西洋医学的には不定愁訴や自律神経失調症と診断されることが多いようです。 3.東洋型未病になるとQOL(生活の質)が低下します 近年,医療の分野において、患者の視点に立ったQOL(Quality of Life:生活の質)が重視されるようになってきました。その背景として、急速に進む高齢化と医学の進歩による急性疾患の減少によって,慢性疾患が大きな比重を占めるようになり,治癒や延命よりも患者のQOLの向上が治療の目標とされるようになったことなどがあげられます。患者中心の医療を実現するためにも、自覚症状やQOLにもっと目を向ける必要があるということでしょう。 東洋型未病者は多種多彩な症状を自覚しており、そのために心身の健康度が全般的に悪化し、QOLも低下していることが多いのです。しかし、検査をしても異常がない、病気ではないという理由で、東洋型未病の対策はほとんど手付かずの状態にあります。病気であると診断された患者でさえ、最近まで自覚症状やQOLが軽視されていたことを考えると、ある程度は仕方のないことかもしれませんが、これからは東洋型未病者のQOLを向上させることが、西洋型未病対策と同様、とても重要な課題になってくるであろうと考えています。 東洋型未病者のQOLをさらに低下させる二大要因は、加齢とストレスです。現代は超高齢化社会であり、ストレス社会であるということが、東洋型未病がこれからますます重要な課題になってくるであろうと考える理由です。我々は今後、東洋型未病対策にできるだけ力をいれていきたいと思っています。 4.QOLチェックで東洋型未病のタイプが診断できます 東洋型未病の対策には、オーダーメイドの健康づくりが欠かせません。なぜなら、一人ひとり未病のタイプが異なるからです。たとえば、肩こり、頭痛、めまい、動悸などの身体症状が強いタイプの人もいれば、不眠、イライラ、憂うつなどの精神症状が強いタイプの人もいます。東洋医学では、未病のタイプを気(き)・血(けつ)・水(すい)の異常として診断していますが、どのような異常であっても身体症状と精神症状の両方が出現する可能性があります。そこで、東洋医学の考え方は「心身一如」であると言われるのです。 当サイトでは、一般の人が東洋型未病のタイプを自分で診断することができるように、QOLアンサ・チェックのページを用意しました。ここで用いている健康関連QOL尺度は「SF-36v2日本語版」と呼ばれるもので、NPO健康医療評価研究機構(iHope International)の許可を得て運用しているものです。QOLアンサ・チェックの結果から、健康関連QOLの8つの下位尺度に分けて、自分のQOL低下の程度がわかるようになっています。8つの下位尺度は、@身体機能、A日常役割機能(身体)、B体の痛み、C全体的健康感、D活力、E社会生活機能、F日常役割機能(精神)、G心の健康で構成されています。一人ひとりのQOL低下のパターンに合わせて、オーダーメイドの健康づくりに関する情報を提供していくことが当サイトの目的です。 |